100年に一度でも

近年、100年に一度といわれる規模の大雨が多発しておりますが家屋が浸水し、避難を余儀なくされる方にとっては、その後自宅をどう復旧すればいいのか、大きな問題を抱えることになります。

日本では水害などで被災した住宅の復旧手順や方法について公的なガイドラインが存在しないが、アメリカでは1992年に赤十字と米国連邦緊急事態管理庁が「Repairing Your Flooded Home」(洪水被害にあった住居の修理)という小冊子としてまとめられていますので備忘録代わりに紹介させていただきます。


第1 -自分のケア-

最初に行うべきことは、自分自身を気遣うこと。

大きな水害では、災害後のストレスがたまり、避難生活の疲労も蓄積していきます。生活環境の悪化に寝不足も重なり、健康被害も受けやすい状態になっており、まずは自分と家族を守ることが何より大切です。


第2 -家に行くまでの準備-

被災した家に戻ることは危険が伴います。再び大雨が降る可能性もあるし、ケガや漏電、その他の危険性があるので、まずは、テレビやラジオでいつなら安全に家に戻れるかを確認することが重要です。アメリカでは洪水後の復旧過程で感電死するケースも多いようなので特に注意が必要です。ハイブリッド車や電気自動車も多くなっており、やはり感電には細心の注意が必要です。


第3 -家の応急手当-

家に入る前に周辺をよく確認し、被災しているような場合は無理に入らず、電線が切れていたり、ガス漏れがないかも確認する。外壁のひびが無いかもチェックし危険そうなら専門家に事前にチェックを依頼する。


第4 -やるべきことの整理-

復旧・修理に向けた大まかな計画をつくる。何におおよそどのくらいかかるのか、いくら程度かかるのか、概算でもいいので考えてみる。その際、火災保険や地震保険など加入していれば保険会社へ連絡をする。


第5 -家の被害部分の乾燥-

乾燥させるために通気を確保するとともに家の中にたまっている水をすべて取り除くことが基本となります。窓をすべて開け通気を確保し、壁の中の水も抜き出す必要がある為断熱材なども可能なら除去し、床や床下にたまった水や泥をかき出します。

最後に家の中の消毒となります。


災害被害にあった際、日常を取り戻すまでに非常に多くの労力と時間がかかることが予想されます。

また、復旧作業の時に感電や事故による二次被害にあわれてしまう事も多いようです。

弊社の「プラグインボックス」はこの復旧時の二次被害を少しでも少なく出来るように、また、復旧作業が容易になるように、開発が進められてきました。

フタが付くことは過去記事でも紹介させていただきましたが、フタにパッキンを取り付けたり密閉性を確保できる構造などの防水処置を施せば、内部に水や泥の侵入を防ぐことが可能となります。

災害自体は防ぐことは出来ません。

防げないのならば「プラグインボックス」が役にたったという事態が無いのが望ましいですが、もしもの時の一助になればと、いち早い普及を目指しています。


また、末筆ではありますが自然災害により被害を受けられた皆さまに対しまして、心よりお見舞い申し上げますと共に、皆さまの安全と、被災地の一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。

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